靴の日・靴の記念日 (記念日 3月15日)

皆さんは「靴の日・靴の記念日」について聞いたことがありますでしょうか？この記念日は、1932年（昭和7年）に日本靴連盟によって制定されました。しかし、その背景には、日本の靴産業の歴史が深く関わっています。今回は、この興味深い記念日にスポットを当て、その意義や歴史、さらには関連する記念日についても触れていきたいと思います。

靴の日・靴の記念日の由来

日本初の西洋靴工場の開設

1870年（明治3年）のこの日、実業家・西村勝三によって、東京・築地入船町に「伊勢勝造靴場」が開設されました。これが、日本初の西洋靴を製造する工場となります。西洋から伝わった靴は、当時の日本人の足には合わず、大きな課題となっていました。

この工場の開設は、日本陸軍の創始者である大村益次郎の提案によるもので、日本人の足に合った靴を製造するための重要な一歩でした。この出来事は、日本の靴産業の歴史において、非常に重要な意味を持っています。

造靴場のあった場所、東京都中央区入船三丁目には、「靴業発祥の地」として記念碑が建てられています。この碑文には、伊勢勝造靴場が日本製靴産業の原点であることが記されており、今に伝えられています。

興味深いことに、碑文には「兵部大輔」という言葉が登場します。これは、かつて日本に存在した軍政を司る行政機関「兵部省」の官職で、大村益次郎が初代兵部大輔を務めたことを示しています。この歴史的な背景が、靴の日・靴の記念日の由来に深く関わっているのです。

靴の日と関連する記念日

靴の日・靴の記念日をさらに深く理解するために、関連する他の記念日にも目を向けてみましょう。例えば、2月22日は「スニーカーの日」、9月2日は「ダイアナの靴の日」、9月28日は「くつやの日」、11月9日は「いい靴の日」となっています。これらの記念日は、それぞれ靴にまつわる特別な意味を持っており、靴への関心を深めるきっかけとなります。

「スニーカーの日」は、スポーツやカジュアルファッションに欠かせないスニーカーを祝う日です。一方、「ダイアナの靴の日」は、故ダイアナ妃が愛用した靴に焦点を当てた記念日で、ファッションアイコンとしての彼女の影響力を称える日です。

「くつやの日」や「いい靴の日」は、より身近な靴の魅力を再発見する良い機会となります。これらの記念日を通じて、日々の生活の中で靴が果たす役割や、靴に込められた思いを改めて感じることができるでしょう。

靴に関するこれらの記念日は、単に靴を祝うだけでなく、私たちの生活や文化における靴の重要性を再認識する機会を提供しています。靴は、単なる足元の装飾ではなく、私たちの歩みを支え、時には個性やステータスを象徴するものです。靴を通じて、私たちはさまざまな文化や歴史を垣間見ることができます。