グミの日 (記念日 9月3日)

グミの日

グミはもともと、子どもたちの歯の健康を守るために生まれたお菓子です。20世紀初頭のドイツでは、柔らかい食べ物が普及したことで子どもが十分に噛む機会を失い、歯のトラブルが増加していました。そこで1920年、ドイツの都市ボンで「しっかり噛める菓子」として初めて販売されたのがグミです。名称はドイツ語で「ゴム」を意味する「Gummi」に由来し、英語では「gummy(ガミー)」と呼ばれます。健康志向から生まれたこの菓子が、今では世界中で愛されるスナックになったのは興味深いことです。

日本にグミが上陸したのは1980年(昭和55年)のこと。明治製菓が発売した「コーラアップ」が国産グミの第一号です。当初は子ども向けのお菓子という位置づけでしたが、1988年(昭和63年)に同じく明治製菓が発売した「果汁グミ」が女子中高生を中心に大ヒット。グミ市場は一気に拡大し、その後さまざまなメーカーが参入して多彩な商品が生まれていきました。

3月9日は「グミの日」です。「グ(9)ミ(3)」という語呂合わせにちなんで、大阪市中央区に本社を置くUHA味覚糖株式会社が制定しました。グミの美味しさと素晴らしさをより多くの人に知ってもらいたいという思いが込められており、一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されています。この日を中心に「グミを噛んで元気生活!」といったキャンペーンも展開されます。

UHA味覚糖はグミの分野で特に存在感を放つメーカーです。1992年(平成4年)に発売された「シゲキックス」は、口に入れた瞬間に広がる強烈な酸味が特徴で、刺激を求める若者を中心に根強い人気を誇ります。そのほかにも「ぷっちょグミ」「さけるグミ」「コロロ」「コグミ」「Cケア」「忍者めし」など、食感や味わいの異なる個性豊かなラインナップを展開しています。噛む力を育てるというグミの原点を大切にしながら、現代のニーズに合わせた進化を続けているといえます。グミは果汁などをゼラチンで固めたシンプルな構造ながら、硬さ・形・フレーバーの組み合わせで無限のバリエーションが生まれます。ハード系からソフト系、酸っぱいものや塩味のものまで、その幅は年々広がっています。歯のために作られた小さな菓子が、100年以上の時を経て世界中の人々を楽しませているのは、グミならではの奥深さといえるでしょう。