ランプ肉の部位とその特徴、栄養素から調理方法まで徹底解説
ベストカレンダー編集部
2024年06月6日 16時49分
ランプ肉とは?
ランプ肉は、牛の腰からお尻にかけての部位で、赤身肉の一種です。サーロインのすぐ下に位置し、モモ肉の一部として分類されます。この部位は、脂肪が少なく、赤身の旨味が強いのが特徴です。ランプ肉は、適度にサシが入っており、柔らかさと濃厚な味わいを兼ね備えています。特に焼肉やステーキで人気があり、脂っこさが苦手な人にもおすすめです。
ランプ肉の特徴と種類
ランプ肉は以下のように細かく分類されます:
- ランナカ:ランプ肉の背中側の部分
- ランボソ:足(スネ)側の部分
- ネクタイ:ランプ肉の上に重なる平たい赤身肉
- ランカブリ:ネクタイのさらに細かい部分
これらの部位はそれぞれ異なる特性を持ち、料理に応じて使い分けることができます。ネクタイは特に希少で、1頭からわずか400gしか取れないため、高価な部位とされています。
ランプ肉の栄養素
ランプ肉は栄養価が高く、以下のような栄養素が含まれています:
栄養素 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
エネルギー | 121kcal |
タンパク質 | 21.6g |
脂質 | 18.2g |
炭水化物 | 0.5g |
鉄 | 2.6mg |
亜鉛 | 4.1mg |
ビタミンB1 | 0.11mg |
ビタミンB2 | 0.29mg |
ビタミンB12 | 2.3mg |
ナトリウム | 52mg |
カリウム | 360mg |
マグネシウム | 23mg |
リン | 210mg |
これらの栄養素は、健康維持や筋肉の成長に非常に重要です。特にタンパク質が豊富で、低カロリーであるため、ダイエット中の方にも適しています。
ランプ肉の調理方法
ランプ肉を美味しく調理するためのポイントを以下に紹介します:
- 切り方:ランプ肉を切る際は、繊維の方向に対して垂直にカットすることが重要です。これにより、食感が良くなり、ジューシーさが保たれます。冷凍してから切ると、さらに切りやすくなります。
- 焼き方:ランプ肉は火を入れすぎると固くなるため、レア寄りで焼くのが一般的です。薄切りの場合は、両面を1分ずつ焼くのがおすすめです。厚切りの場合は、弱火で両面2分ずつ焼き、少し長めに火を入れます。
- 柔らかくする方法:外国産牛などの固いランプ肉には、ジャガード(ミートテンダー)を使用することもあります。ただし、高品質な黒毛和牛の場合はその必要はありません。
ランプ肉を使ったおすすめレシピ
ランプ肉の美味しさを最大限に引き出すためのレシピを紹介します。特にステーキが人気で、以下のレシピは誰にでも簡単に作れるものです。
黒毛和牛ランプのステーキ 絶品ジャガイモのソテー添え
材料(2名分)
- ランプ 200g × 2個
- マルドンソルト 適宜
- 黒胡椒 適宜
- マスタード 適宜(本レシピではマイユ社ディジョンマスタードを使用)
- ジャガイモ 大3個(メークイン推奨)
- オリーブオイル 120cc
- 塩胡椒 適宜
- ニンニク 1かけ
- ローズマリー 半パック
- 芯温計(針状のはかりがついた温度計。針が細いほど良い。)
作り方
- ジャガイモは芽を取り、皮をむき、乱切りにします。鍋に沸かしたたっぷりのお湯に入れ、中火で8分茹でます。
- ローズマリーは葉を枝から外しみじん切りに。ニンニクは皮をむいてみじん切りにします。
- フライパンにオリーブオイルを入れ中火にかけます。オイルが温まったら茹でたジャガイモを入れ、弱火より強い火で周りをこんがり茶色になるまで揚げ焼きします。
- 色がついたら、塩、黒胡椒で味を整えます。
- ランプは調理の直前まで冷蔵庫に入れておきます。
- ランプは塩や胡椒を振らず、熱々のフライパンですべての面を10秒ずつ焼き付け、網に載せアルミホイルで包み余熱で火を通します。
- 油を拭き取りながら、その後は4〜8分ずつ焼いては2分休ませるを8回繰り返します。芯温計を使用し、中心温度が48℃〜50℃に達していることを確認します。
- ジャガイモを弱火で温めなおし皿に盛り、肉を大きめにカットして盛り付けます。
- マルドンソルトと黒胡椒を適宜かけ、温かいうちに頬張ります。
このレシピは、肉の温度管理が重要です。芯温計を使用することで、最適な焼き加減を実現できます。
ランプ肉の社会的・経済的影響
ランプ肉は、その美味しさと栄養価の高さから、健康志向の人々やダイエット中の方々に人気があります。特に赤身肉の需要が高まる中で、ランプ肉の消費は増加しています。経済的には、ランプ肉はサーロインやヒレ肉に比べて比較的安価でありながら、品質が高いため、コストパフォーマンスに優れています。
また、文化的な視点から見ると、ランプ肉は焼肉やステーキなどの料理で広く利用されており、日本の食文化において重要な位置を占めています。特に黒毛和牛のランプ肉は、その品質の高さから国内外で高い評価を受けています。
まとめ
ランプ肉は、牛の腰からお尻にかけての部位で、赤身肉の一種です。脂肪が少なく、赤身の旨味が強いのが特徴で、焼肉やステーキで人気があります。栄養価が高く、健康志向の人々にも適しています。調理方法や切り方に注意すれば、さらに美味しく楽しむことができます。ランプ肉を使った料理をぜひ試してみてください。