7月下旬の時候の挨拶:漢語調と和語調の使い分けガイド
ベストカレンダー編集部
2024年07月26日 16時54分
7月下旬の時候の挨拶について
7月下旬は、夏本番の暑さが訪れる時期であり、時候の挨拶においてもその季節感を反映させることが求められます。この記事では、7月下旬に適した時候の挨拶について、漢語調と和語調の違いや具体的な例文を交えながら詳しく説明します。また、ビジネスシーンやプライベートシーンでの使い分けについても触れていきます。
漢語調の時候の挨拶
漢語調の時候の挨拶は、ビジネス文書や目上の方に対する手紙でよく用いられます。以下に、7月下旬に適した漢語調の時候の挨拶をいくつか紹介します。
- 酷暑(こくしょ)の候: 太陽の光が焼き付けるような真夏の暑さを意味します。使用時期は7月下旬から8月上旬の立秋までが一般的です。
- 大暑(たいしょ)の候: 1年で最も暑い、夏本番の時期を意味します。7月23日~8月の立秋の前日頃まで使用します。
- 炎暑(えんしょ)の候: 燃えるような暑さを感じる時期を指します。7月下旬~8月上旬の使用が適しています。
以下は具体的な例文です。
拝啓 大暑の候、貴殿におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。さて・・・・・・【本文】酷暑の折、夏バテなどされませんようご自愛くださいませ。敬具
和語調の時候の挨拶
和語調の時候の挨拶は、親しい間柄やプライベートな手紙で使われます。漢語調よりも柔らかく親しみのある印象を与えるため、相手との関係性によって使い分けると良いでしょう。
- うだるような暑さが続いていますが、夏バテなどされていませんでしょうか。
- 本格的な猛暑の到来ですが、毎日どのようにお過ごしでしょうか。
- 暑い日々がやって参りましたね。仕事終わりのビールが毎日楽しみでなりません。
- 青空と白い入道雲のコントラストが美しい季節がやってきました。
以下は具体的な例文です。
拝啓 うだるような暑さが続いていますが、夏バテなどされていませんでしょうか。さて・・・・・・【本文】厳しい暑さが続くと食欲もなくなりがちですが、体調を崩されないようしっかり栄養を取って元気にお過ごしください。敬具
結びの挨拶
手紙の締めくくりには、相手の体調や状況を気遣う結びの挨拶を添えることが一般的です。ここでは、7月下旬に使える結びの挨拶を紹介します。
- 梅雨明け後には厳しい暑さとなりますので、健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。
- 山滴るこの時季、貴社ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 暑さ厳しい折柄、ご自愛専一にてお願い申し上げます。
- 猛暑のみぎり、体調を崩されませんようご留意ください。
以下は具体的な例文です。
梅雨が明け、これからが暑さの本番です。くれぐれもご自愛くださいませ。
7月の行事や風物詩
7月下旬には、夏の風物詩や行事がたくさんあります。これらを時候の挨拶に取り入れることで、より季節感を感じさせることができます。
- 花火大会
- 海水浴
- 夏祭り
- 盆踊り
- 蝉の鳴き声
- 入道雲
例えば、以下のような表現が考えられます。
花火大会の季節がやって参りましたが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
ビジネスシーンでの使い分け
ビジネスシーンでは、時候の挨拶を適切に使い分けることが重要です。特に、目上の方や取引先に対しては、漢語調の時候の挨拶を用いることで、丁寧な印象を与えることができます。
- 拝啓 大暑の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 炎暑の候、貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。
一方で、社内の近しい人や親しい取引先に対しては、和語調を用いても問題ありません。
- うだるような暑さが続いていますが、夏バテなどされていませんでしょうか。
- 本格的な猛暑の到来ですが、毎日どのようにお過ごしでしょうか。
このように、時候の挨拶を適切に使い分けることで、相手に対する気遣いや季節感を伝えることができます。
まとめ
7月下旬の時候の挨拶は、季節感を反映させた表現を用いることで、相手に対する気遣いや丁寧な印象を与えることができます。ビジネスシーンでは漢語調を、プライベートシーンでは和語調を使い分けることで、より適切なコミュニケーションが図れます。ぜひ、この記事を参考にして、7月下旬の時候の挨拶を効果的に活用してみてください。